Update: 2007.01.26 / Since: 2003.04.01
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[お知らせ]
2004年4月4日23時頃、ルドルフ(8歳)は月へ帰りました。
最後まで笑顔でがんばってくれたルドルフは、私たちの誇りです。
応援してくださったみなさま、本当にありがとうございました。

遅ればせながら、通院記録をアップしました。2007.1.26
更新履歴:CHAPTER#7 通院について…通院記録追記。2003.06.12
CHAPTER#5 食餌…フラワーレメディ追記。2003.10.10
CHAPTER#7 通院について…通院記録追記。2003.11.05
CHAPTER#2 投薬………ニトロール、追記。2003.11.05
CHAPTER#5 食餌…フラワーレメディ追記。2003.11.06
CHAPTER#2 投薬……薬情報ページリンク。2003.11.13
CHAPTER#7 通院について…通院記録追記。2004.03.09
CHAPTER#7 通院について…通院記録最終。2007.01.26


 
   
▲ルドルフ


ルドルフの心臓病は、2001年9月(5歳5ヶ月の時)に発見された。
どうも食欲があがらず、歯は問題ないようなのに、
好き嫌いが出て気分屋だったりする。お腹かなぁ?とも考え、食欲アップのためと、
再発してしまった皮膚病ための鍼を打ってもらいに病院へ行った際、
「うさぎにしては脈が強いなぁ・・・」という院長先生の一言がきっかけだった。

うさぎの心臓病の発見例は本当に少ない。
これはうさぎの心拍が早くて、聞き取るのが難しいのと
多少具合が悪くても症状を隠す彼等の性質からではないかと思う。
「うさぎの心臓が悪い」と聞いて、笑う獣医もいるらしいが
うさぎにだって心臓があるのだから、悪くなったって当然だ。

先生数人で交互に、慎重に聴診器をあて確かめてくださった。
心音に雑音があることが確認された。左心の弁がゆるんでいるような音。

後日、現状をより詳しくつかむための検査がいろいろ。
いつもより詳細な血液検査では、
心臓病を示すような特異な数値は見当たらなかったが、
レントゲンやエコー、心電図は心肥大・異常を示していた。
それから、カラードップラーエコーでの検査。わざわざ先生が、
設備のある病院にルドルフを連れていってくださった。
高価なものだから、動物病院でおいているところは少ないだろう。
解像度の高いこの機械では、左心での血液逆流が起こっている様子や
僧房弁の変型などがはっきりと確認された。

僧房弁閉鎖不全症による心肥大。

左心室と左心房との境に、僧房弁という弁がある。
これが閉じたり開いたりして、心臓内の血液が逆流するのを防いでいるのだが、
これがきちんと働かないと、血液を押し出す心臓の運動量が増え、
心臓に負担がかかって支障がでてくる。
ルドルフの場合、この僧房弁の根っこの乳頭筋が大きくなっていて、
僧房弁の働きが悪くなっているのだ。


犬猫の場合は、僧房弁の変型は遺伝的なものや、乳児の頃の栄養不足が原因と
考えられているようだ。生まれつき持っているものが、歳を経て徐々に進み、
心臓や循環器等の症状となってあらわれる。

心臓の働きが悪くなれば、肺に水がたまったり、
身体がむくんだりの症状がでるらしいし、
そういった明らかな症状が出てから見つかる場合が多いのだそうだが、
ルドルフの場合は、一応そこまで進んではいないようだ。

前述したように、うさぎの心臓病は症例が少なく、診断にしても、
投薬にしても、犬猫を参考にしながらの手探り状態だから、
今が正確にどのレベルでの発見なのか、
これからどのくらいのペースで進んでいくのかもはっきりとは言えない。
飼い主としては、???と不安だらけで、
誰かに八つ当たりでもしたくなるような病気だ。腹をくくるしかない。


   
▲お薬4種
▲バナナの漢方薬のせ


心臓と腎臓の病気は、手術などをしない限り、治るということがない。
他の細胞と違い、産まれてから死ぬまで、
心臓の細胞は入れ代わらずに働き続けるのだ。
うさぎの小さな心臓にメスは入れられない。
よって治療も、現状をできるだけ維持する方向で、というものになる。
そして投薬も、一生続けなくてはいけないことになる。
調子が良くなったからといって、勝手に投薬をやめてしまえば
心臓への負担が急増してしまうのだ。

まずはエナカルドという薬が処方された。
これは血管拡張薬で、血管の内径を広げ、心臓にかかる負担を減らす働きがある。

それからヘルベッサー
カルシウム拮抗剤というもので、細胞内(特に心筋細胞内)のカルシウム量を
制限することで、心臓の収縮を押さえ
がんばり過ぎる心臓を休ませる効果があり、血管拡張作用も兼ねている。

そして漢方薬
他の薬の効き目を高めるような作用があるらしい。
漢方薬をあげるようになってから、症状が安定するようになってきた。
漢方薬というのは、身体に合わない種類、必要のないものの場合は
食べるのをとても嫌がったりする。
犬などは丸薬のまま飲み込ませるのだが、その場合でも吐いてしまうのだそうだ。
そういう意味でも、この漢方薬はルドルフには合っているものなのだと思う。

2003年秋にはニトロールが追加された。
血管拡張剤だが、エナカルドと違い、心臓の血管に働くもの。
他の薬とは投薬時間をずらし、時間差攻撃で効果を狙う。
(詳細は通院記録参照)

あとは、調子の悪い時にサポートとして使っている、タウリン
心臓や腎臓等の、臓器の筋肉疲労を取る薬。栄養剤のようなもの。
ちなみにネコやフェレットの心臓病は、タウリン不足が原因の場合が多いようだ。
犬の場合、体内でタウリンを合成する割合が高いのだが、
ネコやフェレットは、食餌(魚などの臓器に多く含まれる)での摂取が
重要なのだそうだ。
うさぎの場合、体内でどれくらい作られているのかわからないが、
本来の食餌から考えると、自給自足できるシステムがないとつらそうだ。

これらの薬は、経過を見ながら少しずつ、量や種類が追加されていった。
1日2回。決まった時間に。与え方はバナナの薄切りを使う。
エナカルドは慣れるとそのまま食べてくれるのだが、
ヘルベッサーはどうにもこうにも不味いらしい。
バナナの欠片でくるんだ団子を作ると、なんとか食べてくれる
(シソやセロリでは「だまされないもんねー」と・・・よほど不味いのか?)。
それでも時々、器用に薬を落としてバナナだけ食べてしまい、
「ねーねー。もっとバナナ。えへえへ」と要求する。敵もなかなかやるものだ。
漢方薬やタウリンは、薄切りバナナにふりかけて食べさせる。
漢方はそんなに嫌いではないようだが、タウリンはあまり好きではないらしく
さりげなくバナナをひっくりかえしたりして、そこら辺に粉が落ちていたり。
そんな風に育てた覚えはないのですが・・・。

毎日果物、というのもどうかと思うが、逆に毎日のことだから
なるべくスムーズに自ら食べてくれないと、心臓の負担にもなりかねない。
カリウムも豊富だし、本当にうれしそうに食べてくれるから良しとしようか。ね。

投薬は毎日のことなので、外泊はしなくなった。遠くても日帰り。
それでもルドルフの健康には代えられないし
慌ただしい旅行もそれはそれでおもしろかったり(笑)

◎動物の薬ホームページ
http://www.vm.a.u-tokyo.ac.jp/yakuri/animaldrugs.htm
◎おくすり110番(人間用ですが参考になります)
http://www.jah.ne.jp/~kako/


   
▲ムキムキな足袋


まず、皮膚病が治った。

4歳の梅雨時に発症した後頚部の真菌症が、その後2度に渡って再発した。
塗り薬も、すぐに薬負けをしてしまうので、種類や回数などに
気を使ったし、飲み薬はお腹の調子を崩してしまうので中止した。
そして、2度目の再発の時、鍼を試すことになって、心臓病が見つかったのだ。

心臓病がわかる前、皮膚病で行き詰まった時に読んだ本に書いてあった
「十全大補蕩」という漢方薬について院長先生に聞いたことがある。
うさぎの皮膚病に効果があったと書かれていたので相談してみたのだが、
先生曰く、十全大補蕩は全身的な真菌の症状があって、元気の良い子には使えるが、
ルドルフのような一部分の真菌の場合は使わない方が良いのだそうだ。
やはりそれなりに副作用もあるのだと。・・・それが心臓等への副作用だった。
使わなくて良かった、先生に聞いてみて正解だったと
わかってから本当にそう思った。東洋医学は奥が深い。素人判断は恐いのだ。

そして、心臓の薬を使用するようになったら、
皮膚病があっという間にキレイになり、今のところ再発もしていない。
薬によって、血流が良くなって、免疫力や薬の効きが高まった
というのもあるだろうし、東洋医学的な考えをするなら、
臓器の疾患が皮膚(の弱い部分)に現われていたのが改善された、とも言えると思う。
それと、ルドルフは他のうさぎと比べて舌の温度が高い。
他のうさぎに舐めてもらったりするようになって、気がついた。
皮膚病の時も、耳が熱かった。
これも真菌が良くならないことに関係があるそうだ。
気の流れというのがあって、陰と陽がバランス良いのが理想だが
ルドルフの場合は陽の部分が強いのだと言える。
これらのことも、心臓と深く関わっていたのだと思う。
皮膚病や、体温がかなり高めだったり低めだったりするのは、
身体の中の、水の流れが滞っているとも言えるそうで、
その水の流れを整えるという点では、漢方薬はお薦めなのだそうだ。

第2に、歯削りをしていない。

心臓病だと麻酔の負担が大きいハズなので
削らずにすむことに越したことはないのだが、
それにしても3歳の頃から年に1〜2回削っていたのに、1年半以上経っている。
先生に診ていただいても、今のところ問題なしだ。

これは私が通っている(人間の)歯科医院で聞いた話だが、
どんなに治療や手入れをしても、歯茎の締まりが悪い患者さんがいて、
なぜなのか首をかしげていたところ、腎臓結石が見つかったそうなのだ。
先生は「臓器の疾患が、歯茎と言う『皮膚の最も弱い部分』に
現われたのでしょう」とおっしゃっていた。

ルドルフの場合、全身的な血流の悪さが
歯茎にも影響を与えていたのではないかと思う。
もともとの歯並びは、それほど悪い方ではないのだが、
締まりが悪ければ、歯もぐらつくだろうし、ポケットに食餌カスも溜まりやすい。
咀嚼によって削られる歯も、バランス悪くなったりするのかもしれない。

第3、柔らかい糞、盲腸糞が少なくなった。

以前は、ニンジンやペレットがちょっと多いだけで、
栄養過多のような糞をしていたから、食餌にも気を使っていたが、
現在は、気圧の変化や換毛期で調子を崩した時ぐらいだ。
心臓が悪いと、腸に血液が廻らなくなるらしい。
胃腸の働きや吸収率にも影響を与えていたようだ。

そのほか、3歳になってから急に大人しくなったことや、
燃費が悪い(太りにくい)体質や、
時々、目の色が悪く思えたのも、心臓の影響だったのかもしれない。
たまに出ていた涙(一時的なもので、サラっとしてる)も
血流による眼圧の変化の影響だったのだろうか・・・?
心臓のせいで、今後視力が落ちたり白内障になったりするのではないかと
気になっていたのだが、脳への血液は最優先に送られるものなので、
もし心臓が原因で、脳への血液量が減り、視力に影響が出るほどだとすれば、
心臓病としてはかなり重篤な段階なのだそうだ。

薬をあげるようになって、若返ったような感じがする。
彼なりに、体調に合わせて運動量を調節していたのかもしれない。
犬猫の場合、心臓病になったら散歩を控えるそうだが、
うさぎは散歩に行かなくても、部屋で勝手に運動をするし、
ルドルフを見ていると、無理はしていないように見えるので、
好きにさせている。ベッドのぼりが大好きなようだ。
おかげで背筋もつき、前よりは体つきがしっかりしてきた。
ただ、カクカクはやはり恐いので、なるべくさせないように
人間側が気をつけるしかない。
今になって、去勢しておけばよかったかな?とも思うけれど・・・
今更、手術はリスクが高すぎる。
数年前は、多頭飼い以外で去勢している長寿うさぎも少なかったし、
去勢すれば、運動量が減り、元気もなくなると思っていた(偏見?)。
でもその偏見は、ムキムキの足袋と出会って、すっかり覆されてしまった。


   
▲錠剤カッター
▲トラノオ
▲クッションを枕に
▲気圧計


錠剤カッター。

薬の錠剤をカットするために使用。体重比での1回量が少ないからだ。
あちこちの薬屋さんで探しても見つからず、結局取り寄せてもらった。
輸入品のため、見た目よりも高いかも・・・? でもハサミよりはるかに楽だ。
(錠剤カッター:近所の薬局にて取寄せてもらう。2,500円くらい)

トラノオ、備長炭、マイナスイオン発生器。

血をサラサラに、血流をスムーズに、と考えたら、マイナスイオンだ!と思った。
よって、これらのものが、ルドルフのトイレのまわりに置いてある。変な光景。
どれくらい効果があるのかはわからないが、
人間側は就寝時の鼻づまりが少なくなったようだ。
(マイナスイオン発生器:シーラ・プラグイン。ホームセンターにて購入。
10,000円くらい)

CDラジオ(専用)。

以前より、ビビリになった。急な心臓バクバクは良くない。
先生には「あまりビックリさせないように」と言われたが、
うさぎはいろんなことで勝手に驚くし、
驚かないように気を使えば使うほど、ピリピリして逆効果にもなった。
それで、多少の音では驚かないよう、静かめのチャンネルのラジオや
クラシックCDを小さい音でかけている。
かえって気にするかと思ったら、このほうが落ち着くようだ。
演歌や三味線、ジャズの日もある。
競走馬も、レース時のビビリ克服のため、厩舎内でラジオやCDを聞いているらしい。
乳牛も、クラシックで良い乳が出るとか?

ラベンダークッション。

ラベンダーは、血圧正常化作用があるそうなので、ポプリの袋をクッションに入れ、
ほのかに香る程度にして、よくいる場所の側に置いている。
アロマは香りが強すぎると逆効果だし、本兎や人間が気になるようなら
やめたほうがいいのだが、幸いルドルフはクッションを舐めたりして
気に入っているようで、旦那さんも香りが弱ければ大丈夫なようだ。

気圧計。

調子の良し悪しが、天気の変化時や台風に影響受けているような気がして、
試しに気圧のグラフをつけていったら、やはり気圧の変化に左右されていた。
調子の良い時は、台風が来てもそれほど影響はなかったり、
調子悪い時は、気圧に翻弄された後の回復が遅かったりする。
春や秋などの季節の変わり目は気圧の変動が長期に渡って激しいので、
かなり山場だ。
体調を崩したり、月に帰るうさぎが多いのも、関係あるのかもしれない。
かえって真夏は暑さに注意すれば、気圧はほとんど落ち着いているので
かなり楽だと思った。真冬も同じ。
購入した気圧計は登山に使用するようなもので、
24時間分の数値を記憶しておいてくれるから、記録に便利だ。
高かったけど・・・(汗)
それから、台風の時は、気圧の変化の起きる前(まだ遠くの海上にいる時)でも
影響を受けている。
人間の場合でも、持病によっては台風予知や天気予報ができたりするらしいし、
野生のアナウサギにとっても、台風は一大事。
身体のどこかで察知しててもおかしくないのかも?
どんなに部屋で徹底管理しても、外の台風や気温などの影響をちゃんと受けている。
小さな身体で受け止めている。偉いなぁと思う。
(気圧計:SUNNTO ハンドインタイプ高度計。東急ハンズ新宿店にて購入。
12,000円ぐらい)
気象協会のページで天気図チェックしています。
長寿や闘病中の飼い主さんには特にオススメしたいです。前線&台風には要注意!!)

聴診器。

これは旦那さんの担当だ。私はどうもコツがつかめない・・・。
お腹の音くらいは聴けるけれど、心音と呼吸音の聞き分けなんて・・・。
もちろん、きちんとしたとした判断は先生に聴いていただいてから、
だけれど、お腹のためにも持っていると便利。
(聴診器:Wスコープ。ザ・スタディルーム下北沢店にて購入。2,500円)

体重計。

これは以前から持っていたものだけれど、不調が続くと栄養吸収率が悪くなるのか、
体重が減る。逆に太りすぎも心臓には良くない。
通院は少なめにしているので、2kg以下でも細かく測定できる計測器があると
すぐに確認できて、とても便利。
体調が安定してると、同じ体重でも逞しく見えるから不思議。
(体重計:タニタ 上皿デジタルはかり。うさぎ専門店にて購入。)

お守り。

皮膚病がなかなか治らないので、初詣で買ってきたらその年に心臓病が見つかった。
その時は「わざわざ木箱に入った豪華版買ってきたのにっ」と思ったものの、
あの時見つかったからこそ、今のルドルフなのだし、
やっぱり「お陰様」のような気がして、初詣は欠かせなくなった。


   
▲旬と鮮度にうるさい


もともと、野菜たくさん・牧草食べ放題・ペレットはおやつ程度、
という食餌だったが野菜の量はさらに増えた。
血をサラサラに保つには、やはり野菜の水分は重要なのだ。
うさぎは血栓が出来やすい(飛びやすい)という話も聞く。
心臓が悪ければなおさらだ。
咀嚼で歯を調節しておかないといけない、というのもあって、
野菜はいつもテンコモリ。
血をサラサラに、と思って無農薬野菜を買うことも多いが、
ルドルフのこだわりは、無農薬よりも「旬と鮮度」のようだ。
近所の農家の産直野菜が大好き。安上がりというか、贅沢というか・・・。

野菜の中では、アシタバ・セリはなるべくあげるようにしている。
アシタバには、毛細血管を丈夫にする作用があるそうだし、
アシタバ・セリには、血圧正常化作用もあるらしい。

逆に、あげなくなったものもある。ミント。
これに含まれるメントール成分は、心臓細動があるような場合、
これを悪化させる場合があるのだそうだ。
どうやら強い血管拡張作用があるようなのだが、
薬との相互作用で強すぎたり、安定しないのもいいことではない。

ちなみに、柑橘類に含まれる成分シトラールは、食餌などで体内に入った場合、
うさぎの血管内皮に障害を及ぼす作用があるそうだ。
これはビタミン代謝の違いによる、うさぎ特有のものらしい。
摂取の量や濃度によっては問題ないのかもしれないが、
柑橘系の果物やハーブをあげる際には、
あげすぎなどに充分注意した方がよさそうだ。

そして2003年秋から、バッチフラワーレメディを飲み水に入れてみている。
詳細はこちら→フラワーレメディ


   
▲不調な様子


食欲が落ちる。好き嫌いをする。気分屋になる。
身体のニオイが悪くなる。毛のなめらかさが違う。体重が減る。
耳の温度の変化が大きい。目つきが悪くなる。目の色が白っぽく見える。
ぼけぼけ時間が多くなる。柔らかな糞や盲腸糞が落ちている。など・・・。

肺に水がたまったり、呼吸が苦しいような時は
かえってゴロ寝は心臓や肺を圧迫するために、しないそうだ。
ルドルフも調子が悪い時は丸くなってふくらんでいることが多い。
肺に水がたまった場合は、利尿剤を使うのだそうだが、
水がたまっていないのに使ってしまった場合は、かえって脱水症状になり
心臓に負担がかかるのだそうだ。

毛変わりの時期や、季節の変わり目などで天候の影響を受け、
毛球症や、胃腸の脱水状態になると、これもまた心臓の負担になる。

心臓病発見前の5月頃、
身体をくねらせるようにして「お腹いたい」信号を出していたので
すぐに病院に連れていったことがあった。
腸内は問題なさそうだが、胃の中の水分が少なくて、
内容物が粘土状に固くなってしまっているとのことで、
鍼を打っていただいたら、あっという間に柔らかくなってびっくりしたことがある。
特にうさぎには、鍼はオススメだ。

それから、直接関係あるかわからないけれど、
具合が悪くてボケボケの時は、目頭を傷つけていたりすることがある。
おそらく後ろ足で掻く時に、ふらついてしまうのだろう。


     

最初の半年くらいは症状も落ち着かず、こちらも不安でたびたび連れて行ったが、
落ち着いてきてからは無理させなようにしている。
やはり調子の悪い時につれていくと、帰ってから機嫌も悪く食欲も落ちる。
気圧の影響の大きさや、回復の早さ・タイミングを見て、
必要だと思った時に、薬の増量の相談も兼ねて連れて行く。
この辺は飼い主の日頃の観察と勘によるところ。でもすごく悩むけれど。
他の病気と違って、連れていったからといって良くなるわけではないので・・・。

ちなみに肺に水がたまるような状態の時は、肺の音が違うし、
あきらかに様子が変わるのだそうだ。

通院記録…2003年4月25日
通院記録…2003年10月1〜25日
通院記録…2003年12月15日〜30日
通院記録…2004年1月1日〜30日
通院記録…2004年2月9日〜29日
通院記録…2004年3月2日〜16日
通院記録…2004年3月17日〜31日
通院記録…2004年4月1日〜4日


   
▲4歳夏・換毛不十分


今になって、4歳秋頃の写真を見ると、具合が悪そうなのがわかる。
ぼけぼけっとしてまるまっていたり、耳を伏せている写真が多い。
今、こんな状態だったら、タウリンをあげたり薬の増量を考えたりするだろう。
でも当時は、寒いからとか、歳のせいとか思っていた。
若い頃のような猛スピードダッシュはしなくなったものの、
食欲はあるし、カクカクしようとしたりもする。
糞が安定しないのはいつものことだったし、あまり気にしていなかった。
重大な病気が隠れているなんて、思ってもいなかった。

今のルドルフは、あの頃のルドルフより若々しく、活動的だ。
海外の場合でも、うさぎの心臓病の投薬治療の例は少ないようだ。
進行状況にもよるだろうけれど、
たくさんの検査や投薬が、どれだけの効果があるのか、
現状維持することが、辛さを長引かせるだけなのか?とも思ったりした。
でも、病状に慣れ、前より活き活きしているルドルフを見ていると、
あの時見つけてもらってよかった、と思う。こころから思う。

症状が安定しなくて、調子が悪い時、私の仕事が忙しくてそばにいてあげることも
ゆっくり撫でてあげることすらできなかったことがあった。
心臓病という完治しない病の前で、何もしてやれない自分に腹を立てたり
泣きながら仕事したりしたこともある。
手術もできない。完治もしない。何もできない。いなくなるのが恐かった・・・。

でも、ある時ふと、
悪くなる心臓も、老いていく身体も、まぬけでとぼけたその表情も
全部まとめてルドルフなのだから、まるごと受け止めよう。
きっと、ルドルフであるためには、どれも必要なことなんだ、
と思ったら少し楽になった。

完治しない病ゆえに、飼い主ができること、飼い主にしかできないこと、
気がつくことができることも少なくない。最後の最後までとことんサポートしよう。
飼い主自身が楽しく元気に生活をし、その気に充ちた手のひらで撫でてあげよう。
そう決めた。

病気と闘うのではなく、共存しよう、折り合いをつけよう、そう思って
これからも旦那さんと一緒にルドルフをサポートしていこうと思っています。

迷った時、心がざわざわしていた時、
たくさんのみなさんにお世話になり、励ましていただきました。
しっかりと受け止めて、力にしていきます。ありがとうございます。
これからもご迷惑をおかけすると思いますが、
ルドルフ共々よろしくお願いいたします。


- 追伸 -
うさぎの心臓病に関する情報が少ない中、
じたばたの手探りの状態をそのまままとめてみました。
飼い主の思い込みも多いですし、これはルドルフの場合なので
他の心臓病のうさぎさんにもあてはまるとは限りませんが、
同じ症状に悩む飼い主さんや、心臓病の早期発見のお役にたてれば幸いです。

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